秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

生きる意味『ソウルフル・ワールド』☆☆+ 2024年第142作目


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3年くらい前だろうか?映画館で予告編観て、お!観たいな。公開いつだ?と思ったら、コロナ禍で劇場公開断念でDisney+オンリー。んん…その後、DVD出たが、買う気も失せて幾年月。ほぅ、映画館でも流すんだ…と少し気になったところに、試写会当選。虎ノ門のディズニー試写室、オズワルドシアターへ

プロのジャズピアニストになりたいジョーは、中学の音楽教師をして糊口をしのいでいた。亡くなった父は売れないジャズマンで、家計は母の経営する仕立て屋に頼っていた

元教え子のつてで、有名ジャズサックスプレーヤーのドロシア・ウィリアムズのカルテットのピアノを担当することになり、有頂天に街を駆けてたら、マンホールに落ちてしまう

気付けば死んだ魂が昇天するエスカレーター。からくも逃げた先は、なにやらほのぼのとした野外保育園みたいな場所。そこは死後の世界ではなく、生まれる前の世界。魂に生まれる準備をさせるユーセミナー

そこで何千年来、生まれたことがなく、今までメンターとして付いた数々の世界の偉人たちを困らせてきたソウルナンバー22番と知り合う

生まれる意味が分からない22番と、ようやく生きる目的を掴みかけたジョーの二人の、あの世とこの世をクロスオーバーした大冒険

もっとポップでファンタジーかと思いきや、重厚なヒューマニティの物語だった

ちょっと、デウス・エクス・マキナだったけど

天界の描写やニューヨークの喧騒のリアリティ?が半端なかった。ドロシアのサックスの輝きもかっこよかった

実はアカデミー長編アニメーション賞と作曲賞の二冠な隠れた名作

生きることは、その瞬間の即興のジャズセッションなのかもしれない


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