秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

愛を終わらせない方法『四月になれば彼女は』☆☆+ 2024年143作目


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教会に結婚式の下見に行った後、四月一日の誕生日を祝おうと言っていたのに、弥生は突然、失踪した

彼女は動物園に勤める獣医で、精神科医の藤代の元患者で、今は同棲する婚約者のはずだった

藤代の下には、時々、写真入りの手紙が届いていた。差出人は学生の頃の写真部の後輩で元カノの春

「10年前、あなたと行く予定だった場所を訪ねてます。ウユニ、プラハ、アイスランド」

春は、自分に残された時間が少ないことを知り、初恋の想いを確認する旅に出たのだった

弥生は、藤代が恋した春に会いたくて、密かに彼女が余生を過ごしたホスピスの介護職に就く

時間や場所を違えて、すれ違った三人が、それぞれ互いを追いかけている

「愛を終わらせない方法って、な〜んだ?」

春が遺した最期のフィルムには、見えない気持ちが写し込まれていたのだろう。春の遺した最期の手紙には、ひとつの答えが書かれていたのだろう

美男美女の医者カップルって、パワーカップルやん。と思いつつも、あら?人の相手が出来ない獣医と、人の気持ちが分からない精神科医?あら?メンヘラ巡礼映画?要は壮大な三角関係?まぁ、恋患いという言葉もあることだしな

森七菜さん演じる春は解脱してるし、佐藤健さん演じる藤代は追い縋ってハグすることしか出来ないし、一番、人間というか主人公は、長澤まさみさん演じる弥生なのかもしれない

音楽を小林武史さんがやってるからか?岩井俊二風味を感じるね