秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

孤独を埋めるもの『異人たち』☆☆ 2024年第187作目


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ロンドンのタワマンに住む、中年で独身の脚本家のアダムは、幼い頃に交通事故で亡くした両親をモチーフにした本を書こうとして、昔の写真など見て、郷愁に駆られて、元実家を訪ねる

するとそこには、亡くなった時のままの年齢の両親がいて、懐かしさと心残りに包まれる

同じマンションのハリーと親しくなり、身体を重ねる

思い出なのか?夢なのか?現実なのか?幻か?混濁する意識の中、実家通いとハリーとの逢瀬を続けるアダム

両親との別れ際、ハリーを大事にするよう言われる。ハリーの部屋を訪ね、彼の真実を知る

アダムは彼を自室に連れて行き抱き寄せる

ファンタジーなんだか?スリラーなんだか?妄想なんだか?

原作は山田太一さんの『異人たちの夏』。日本でも大林宣彦監督が映画化したことがあるが、世界中で読まれている原作を、ロンドンを舞台に翻案し、主人公を同性愛の設定にした作品。それにより両親との関係性について新味が出てる。まぁ、初めて部屋に招き入れて、即、抱かれるもんかね?とは思ったが