秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

寓話男一家の人々『フェイブルマンズ』☆☆ 2024年第64作目


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優秀なエンジニアで優しい父と、アーティストで理解のある母に連れられ、初めて映画を観たサミー少年。ハヌカのプレゼント(ユダヤ教にはクリスマスはない)に電動の鉄道模型をねだり、映画で観た列車の衝突シーンを再現した

察した母に、父の8mmカメラを貸し与えられ、初めて撮影する衝突シーン

映画作りにハマった彼は、バイト代を機材やフィルム代に注ぎ込む

祖母の死後、初めて訪ねてきた大伯父に、家族との軋轢もあるかも知れぬが、芸術家の道に進めと諭される

父の転職でカリフォルニアに引っ越すが、ファミリーネームから、学校でユダヤ系差別を受ける

母は父の旧友への愛を告白し、両親は離婚。フェイブルマン家はバラバラの危機

ハイスクールのプロムって、そういう文化のベースがないから、何度映画で観ても馴染めんな。そんなプロムで上映されるサミーの撮った卒業記念のフィルムに、多くの卒業生たちの心が動かされる

遂に大学を辞めて映画の仕事をしたいと告白。趣味程度と思っていたのがサミーの天職だと理解した父

そして彼は、映画監督への道を歩み始める

地平線が真ん中の映画はつまらない

スティーブン・スピルバーグの自伝的な作品

気を使っても、思うようには行かないのだから、思うがままに生きてみるのも手かもしれない。それでも上手く行かないかもしれないが、やる意味がある

思い出は人生を編集したものなのかもしれない。人生は自分が主役の舞台だという人もいるが、自分は監督や観客かもしれない