教師を辞め、契約社員で事務をしていたが、それも契約切れとなり、父の住む瀬戸内海の島に来た凛子。そこに無愛想な男・憲二が魚を持ってくる
憲二が無愛想なのは、過去の豪雨による土砂崩れで妻子を亡くしていたからだった
凛子の父が心臓発作で倒れるが、離島のため救急車が来れず。憲二の漁船で本州の病院へ運ぶ
憲二の家の物干し竿に括り付けられた黄色い風船。それは、帰らぬ妻子の帰りを待つサイン
砂浜で凛子の母の思い出を語る憲二
浜遊びの時に、急な雨。その雨に妻子を亡くした夜がフラッシュバックする
凛子は母の日記を見つけ、母の思いを受け入れる
そして、凛子が島を去る日、黄色い風船が、サヨナラを告げる。憲二は妻子との死別に踏ん切りをつける
友人でも恋人でもなく、島民同士のお節介な付き合いでもなく、深い部分で心を交わす二人。これは、喪の話であったか
田舎のベタな人間関係とか、人の生き死にを使うのはズルいと常々思うのだが、変なロマンスにならない感じが良かった。あからさまに凛子に色目を使う憲二の同僚がガキっぽく見えた