大戦末期、空襲で勤め先の病院が火事になり、母を亡くした少年・眞人。父とともに疎開した先で出迎えたのは、母とそっくりな妹であり、継母となる夏子。そのお腹には父の子であり、兄弟となる赤ちゃんがいる。母の実家は大きな屋敷で、大勢のばあやがいて、父は大勢を雇って軍需産業で潤っている
夢想のような世界に誘うサギ男と、眞人を救ってくれるキリコやヒミ。その世界の奥で待つ大伯父
亡き母へのレクイエムであり、継母とそのお腹の子の受容。10代前半に観る夢とイマジナリーフレンド。血縁の軛
恐らく大伯父さまは生涯独身で、多くの人を雇って一族を栄えさせたが、多くの人の犠牲を伴ったのだろう
単に幼い頃に床に臥し、生死をさまようような熱にうなされて見た荒唐無稽な夢なのかもしれないが
随所に宮崎アニメのテイスト溢れるビルドゥングスロマンであった
鷺=詐欺?石=意思?と考えるのは言葉遊びが過ぎるか?
まぁ、マザコンの話だわな