秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

箱入り娘の狂気『籠の中の乙女』☆+ 2024年第65作目


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外の穢れを避けるため、大きな屋敷から出ることなく育てられた兄と姉妹

危険な言葉や、卑猥な言葉は別の意味を教え込まれている

屋敷の外や他人を知らない3人は不可思議な遊びを思いついては、それに興じている

外に出られるのは父が経営している工場に行く時に使う車のみ

厳格な父は「犬歯が生え変わったら大人として家を出られる」と教え込む。犬歯が生え変わることはないから、実質、一生幽閉生活

「猫は若者を食べてしまう危険な動物だ」と教え込まれ、防御策として四つん這いになって、犬のように吠えることを仕込まれる

長男の性欲処理のため、外の女性クリスティーナを金で雇って、目隠しさせて車で連れてきて性行為をさせる

長男の行為に物足りない彼女は、長女にも手を出し、身体を舐めさせたり、エロビデオを見せたり

ある晩、長女は狂ったように、自分をハンマーで殴り犬歯を折る。これで晴れて大人として外に行ける。彼女は父の車のトランクに忍び込む

長女が居なくなったのは猫のせいだと思った兄妹は、犬のように吠えながら屋敷中を探す

翌朝、父は出勤。トランクが大写しになるが開くことはなく、突如、映画は幕を閉じる

シュール過ぎて、スリラーなんだかコメディーなんだか

純真無垢な子どもたちの暴力的・性的な描写も多く、大きなボカシが入ったり、突然、大音量で奇声を発したりするので、お家での鑑賞には要注意

なんでリコメンドに出てくるの?と思ったら『哀れなるものたち』の監督さんなのか。分かりづらいというより、外連味たっぷりで小難しくする作風なのかな?