秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

目覚めたければ眠れ『アステロイド・シティ』☆☆ 2024年第131作目


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大昔に隕石が落ちて出来たというクレーターと隕石そのものが観光資源の砂漠の町、アステロイド・シティ

少年少女宇宙科学者の表彰に集まった子どもたちと、その家族。宇宙局によるオリエンテーションの中、UFOが現れ、隕石を持ち去る

国家安全保障緊急措置が執行され、軍隊が街に来て宇宙人飛来の事実を隠蔽しようと町を隔離し、情報封鎖をする

少年少女の好奇心が宇宙人の存在を外にリークさせ、宇宙人と交信を試みさせる。宇宙人が再び現れ隕石が返却され、知らぬ間に封鎖は解除されている

シュールな茶番の劇中劇というか舞台裏というか。現実もまた、誰かの思惑で書かれた台本通りなのかもしれないし

実にウェス・アンダーソン監督テイストの作品だったな

「目覚めたければ眠れ」“You can’t wake up if you don’t fall asleep”ってのは、たぶん、「はいは〜い!夢のような映画の時間は終わりですよ〜」「現実を生きていくためには映画観ろ」というような意味なのではないか