海面が上昇してきて、そのたびに家を建て増しして暮らしているお爺さん
ある日、水没した下の階に、お気に入りのパイプを落としてしまい、ウェットスーツに身を包み、ダイブする
潜る毎に、死別したのであろう妻や、娘夫婦、家族との団欒が思い出される
以前は地上だったのであろう海底に着くと、周りは野原で、幼馴染だった妻と結ばれ、レンガを積んで作った家に住み始めたことを思い出す
ペントハウスとは言い難い、まだ水没を免れている最上階に戻ったお爺さんは、二つのグラスにワインを注ぎ乾杯する
「潜る」というのは意識下に入ることのメタファーか。「海」も無意識や母性、生死であり深い愛情なのか?
第81回(2008年)アカデミー短編アニメーション賞受賞作
台詞無し音楽だけで流れる映像。日本語版では長澤まさみさんがナレーションを当てている