東京から大分にある祖母の住んでいた家に独りで越してきたキナコこと三島貴瑚は、土砂降りの中で長髪の少年と出会い、その子の体中の痣に、自分の幼少期を重ねる
3年前、義父の介護に疲れ、母には罵られ、車道に身を投げた所を、アンさんこと岡田安吾に助けられる
しかし、アンさんはキナコも関わった、ある事情で、彼女を残して他界していた
52ヘルツで鳴くクジラの声は、他のクジラに聞こえない、孤独なクジラ
暑苦しいくらいの友情とか、ジェンダーバイアスとか、家族のしがらみとか、体を求め合う気持ちとか、田舎の世間付き合いとか、私が苦手、或いは、嫌いな感情ばかりで、正直、息が詰まりそうだったが、それだけ、心を揺さぶられたってことだろうか?
3年前からカットバックを入れながら語られるキナコという52ヘルツのクジラの心の旅
「さよなら」とだけ書き遺して、居なくならないでよ
52ヘルツって周波数低くない?クジラにしては高いのかな?人の可聴域は20〜2万ヘルツと聞く。たぶん、劇中で流れるのは10倍音の520Hz