秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

署名のない名画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』☆☆ 2024年第155作目


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年老いた美術商のオラヴィの下に、疎遠だった孫のオットーが訪ねてくる。職業体験の単位のために、店を手伝って評価シートを書いて欲しいという。オークションハウスで作者不明として飾られた肖像画に価値を認めたオラヴィは、孫とともに調査を進め、ロシアの巨匠レーピンの作品と突き止め、1万ユーロで落札する

収集家に売れば10万ユーロは下らない名画。先ずは、オークションハウスに支払いを済まさなければならないが、銀行にも同業仲間にも娘にま頼れず。孫と一緒に一計を案じるのだが…

画廊一筋の男が家族に残せたものが名画で、その作者不明の根拠を、疎遠な祖父と孫が協力して調べるところにヒューマニティを感じる