秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

あの暑い二日間『グラスホッパー』☆☆+ 2024年第206作目


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ハロウィンの渋谷のスクランブル交差点。薬物を飲んだ男が車で歩行者の群れに突っ込み、多くの死傷者を出す

婚約者を亡くした元教師・鈴木は、何者かの手紙を見て、怪しい化粧品会社フロイラインに潜入する

眼力で相手を自殺に誘い、口封じする殺し屋・鯨は、知り過ぎたと組織に狙われ、ジャックナイフ1本で全てを切り裂く殺し屋・蝉に依頼が届く

組織の会長の息子が、渋谷スクランブル交差点で、押し屋と呼ばれる殺し屋に突き飛ばされ、事故に見せかけて殺され、鈴木は押し屋を尾行することを命じられるが、潜入がバレ、組織に追われる

それぞれの思惑が交錯する

群生種のトノサマバッタは、拡散される情報、増え過ぎた人間の隠喩。全てを終わらせるには焼き払うしかないのか?

一日一日の長いこと。深夜のファミレスで菜々緒さんの睨み顔がフレームインしてビビる。石橋蓮司さん、この手のドン役多過ぎんか?

1年後、観覧車の中で明かされたカラクリの一部。鈴木は、プロの殺し屋たちの諍いに、ただただ巻き込まれただけのカタギの青年だったようだ。まさにピエロである。いや、本来、ピエロは裏回しのはずだが…少しエピローグにしても冗長な回収かな?と思いながら見ていたが、グッと掴まれた

名手・伊坂幸太郎さん原作だから手堅い

スクランブル交差点は、実物大のオープンセットを組んで撮影されたそうだ。最近だと栃木の足利スクランブルシティスタジオが有名だけど、この作品はそれより前なので、千葉で組まれたものらしい

山田涼介くんは、岡田准一くん、二宮和也くんと並んで、元ジ系では、背の低さがビハインドじゃないカッコ良さよな。生田斗真くんはカッコいいのに2.5が多い気がする