秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

十五の夏の最期の回り道『グッバイ、ドン・グリーズ!』☆☆+ 2024年178作目


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東京から少し離れた農村に済むロウマは、他の生徒と馴染めず、地域で優等生だが周りから浮いてるトトとつるんでドングリーズを結成し、森の中に秘密基地を作り遊んでいた

トトは医者を目指して都内の高校に進学していて、高1の夏休み、久し振りに、村でドングリーズとして再会する

そこに、アイスランド育ちで高校には通ってないドロップが合流

みんなが行く花火大会には馴染めない彼らは、自分たちで花火をして、ドローンで空撮することを思いつくが、花火は点かず、ドローンは暴走して遥か彼方に飛んで行ってしまう

その後、遠くで山火事が起き、学校内のSNSで、放火の犯人はドングリーズだという噂が拡散される

ドローンを見つけて、SDカードの映像を見せれば、無実を証明出来るのでは?と山の中に探検に出る

「明日、世界が終わるとしたら、何を後悔するか?宝物を見つけてないことを後悔する」と言うドロップは、アイスランドのグランドキャニオンと呼ばれる峡谷にある黄金の滝にある電話ボックスの話をする。滝が輝く時、電話ボックスが宝の在り処を教えてくれると

どんぐりころころ、どんぶりこ。どんぶりこは水に落ちる音。ドングリーズは、団栗ではなくて、"Don't glee"だった?

紆余曲折の末に辿り着いた道路の先は水没していて、諦めて帰ろうとした時に脇道の先にドローンを見つける。そこには証拠になる写真はなかったが、遥か上空から花火越しに小さく光る街が見えた

再び集結しようと基地に集まろうとすると、最期の夏を全うしたドロップの姿はなかった

秘密基地を畳むロウマとトトは、そこにドロップの遺した宝の地図を見つける。二人はアイスランドに赴き、この夏の絆の由縁を知る

私自身は、親しい友だちとつるんでという体験をしてないので、実体験としての共感はないのだが…『スタンド・バイ・ミー』やん…『打ち上げ花火、上から見るか』やんとか…いう穿った見方もできるし、人の死を絡めるのはズルいよとも思うし、タイトルもろ『さらば青春の光』やんとも思うけど、最初はもっと軽い青春もの?と油断していたらかグッと来るものはあった