ネオン職人だった夫を亡くした妻。フラッシュバックする夫との想い出。ある夜、夫の工房を訪ねると夫の弟子を名乗る若者がいた
法律によりネオン管が規制されたり、職人の減少によりLEDネオンばかりになりつつある香港
妻と若者は、夫が最期に作ろうとしていたネオンについて調べ始める。そして、最後のネオンプロジェクトとして工房の資金のクラファンを始める
想い出もネオンも消えてゆくのか?工房を続けて行くことは現実的には不可能だが、最期の作品づくりに臨む
鹿の字のネオンを巡る、いくつかのエピソードが繋がるところや、過去のカットバックに混ざって、現在の妻や娘の前に夫の幻が出てくるシーンはグッと来た
おばちゃんの我儘が叶っただけやんという向きもあるかもしれんが、綺麗なネオンと共に語られる壮麗なお通夜、或いは壮大な葬式の話なのだろう
2022年に初めて公開された時は『消えゆく燈火』というタイトルだったたらしい