
女優エマ・ストーンさんとヨルゴス・ランティモス監督が3度目のタッグとなる作品。支配と依存を巡るシュールな3篇からなる
「RMFの死」ある企業の経営者と愛人関係にある部下の男が、その証として、ある男を交通事故を装って殺すことを命じられるが未遂に終わり見限られ、妻にも逃げられる。足の怪我を装って、ある女性と知り合い、ディナーに誘うも、彼女が交通事故を起こし、事故の相手は例の男で重体。彼女はあの経営者の知り合いで。彼は経営者の愛を取り戻すために、男の息の根を止めることを画策する
「RMFは飛ぶ」海洋学者の妻が遭難。気を揉む夫は警察官だが、任務が疎かになる。そんな中、妻が、とあるヘリコプターパイロットの男に発見され、奇跡の生還を果たす。だが、暮らしているうちに、妻が本人なのか疑心暗鬼になる
「RMFはサンドウィッチを食べる」死者を蘇らせる能力を持つ女性を探す男女。能力を持つには身長体重や色々条件があるらしい。この二人は、ある新興宗教の構成員らしく、女性は夫と娘と別れていた。こっそり娘にプレゼントを贈ったりしていたが、夫に酒に薬を盛られて犯され、組織からも身体が汚染されていると放り出される。何故か彼女のことも、探している条件も知っている女性に声を掛けられ…
ちょっと作家性が高いというか、監督の悪巫山戯が酷いというか。同じ俳優陣がそれぞれの章で別の役をしていて、手塚マンガみたいではある。ゲラゲラとはならないシュール感。各章それぞれ小一時間あるので、長丁場で体力がいる。各章タイトルになってるRMFはヨルゴス監督自身が演じるモブキャラ。意味は不明
邦題は「憐れみ」とあるが原題は”kindness"日本語で悪意で言う「あなたの為を思って」な感じか