秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

遺伝子に曳かれて『プレシェント 予知能力者』☆☆+ 2024年第340作目


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何故か近い未来のビジョンが見える医師のシオ。患者の一人ヘレンの死を予言した彼は、その場所に行かないよう助言する。しかし、店で発砲事件は起こり、射殺されたのはシオの恋人アンナだった

葬式にも参列せず、過去を引きずって生きる彼の前に、アンナの双子の妹のエマが現れる。しかし、事件の日に店に居たのは、夫のDVに耐えかねて姉と入れ替わったエマだった

エマの死の報いを夫に与えるため、シオとアンナは企みを巡らせるが、夫のカールも予知能力を持っていて、市場予測で詐欺まがいの金儲けをしていた

施設に忍び込んだカールにより目を潰されたシオ。角膜移植を受けた彼は、命を顧みず妹の仇を討とうとする恋人を止めて、絡んだ事態に決着を付けるため、よく見えない目で向かう

短めなSFサスペンス?だけど、ショートショートのような綺麗な着地?というか、一卵性双生児だとDNA的には同一よな。彼女のお腹の中にいる子が自分の子だと知ってなければ、目の前にいる女性が恋人だと担保するものはないわけで、ひょっとすると、自分の父のように、将来、我が子を手放す可能性もあるわけで、そんな後味もあった気がする