映画に詳しく売れない小説家のモートは、映画の広報の仕事をしている妻のスーの付き添いで、映画祭の開かれているスペインのサン・セバスチャンへ訪れる
仕事とはいえ、一日中、新進気鋭の映画監督のフィリップと、べったりな妻の浮気を疑う
その胸の苦しみを心臓の病と疑う彼は、友人に紹介された医師のジョアンナの診察を受け、彼女に好意を持った彼は、不調を訴えては足繁く診療所に通い、ドライブデートの約束を取り付ける。お互いの身の上話をしてるうち…
まぁ、妻と若い男と3人でテーブル囲んで、二人の会話に置いてけぼりにされたら心穏やかではないわな
相変わらず、映画と散歩と妄想と夫婦愛が好きなウディ・アレンさんだな
「この話を最後まで聞いて、何か言いたいことあるかい?」
と問われたら、私なら「実にしょうもない下世話な話ですな」と大笑いして答えるかな
たしかにモートさんには、人生の中で稀有な体験だったに違いないのだろうが
私はクラシカルな映画には明るくないのだが、前の座席のペアは映画通らしく、終始クスクス笑っていた。元ネタを知ってるのだろう
平均点が合格点な秀才ウディ・アレン監督の佳作だった