
漫画を描きながらバイトで生計を立てている学生の西くんは、偶然、借金の取り立てに追われてる、小3からの幼馴染で恋心を抱いていたみょんちゃんと出逢う
みょんちゃんがお姉さんとやっている焼き鳥屋に行き、みょんちゃんが結婚を考えている男性を紹介されてるところに、借金取りが現れる
みょんちゃんに良いところを見せたいが震えて動けない西くんは、敢え無く、ヤクザに尻から額に銃弾を貫通され昇天。しかし、気合で成仏と反対の道に進み生還する
ヤクザを返り討ちにして、思うがままに逃走し、橋の袂で巨大な鯨にみょんちゃん姉妹と共に呑み込まれる
そこには、もう30年鯨の中で暮らしてる老人が現れる。どうにもならない状況でも、心持ちて楽しく暮らす4人
そして、ついに、鯨の体内からの脱出を試みる。ひょっとすると外界には不幸が待ち受けてるかもしれない。でも成功もあり得る。だけど、不安は自分の中にしかない
独特の作風の湯浅政明監督の初期作品。70年代のナンセンス漫画のような、松本大洋作品のような画風に、顔のアップの時は実写ベースの映像。カット割りの早い、シュールで哲学的な展開が面白い