
地下鉄の坑内で暮らしているリトルとママのニッキー。リトルは幼い頃から地下で暮らしているため、星を見たことがない。ママは毎日のように地上で住む所を探しているという。リトルはいつか背中に翼が生えると信じている
役所の強制立ち退きの手が迫り、やむを得ず地上に向かう。地上は無闇に眩しく喧しく、恐怖に慄く。リトルには街の灯りが、死んだ星に見える
二人の間で地下鉄のドアが閉まり、はぐれるリトルとニッキー。路線内をを狂ったように探すママは、不安を紛らそうと、またヤクに手を伸ばしてるし
地下のヤクの売人も、リトルは誰かに保護されてるだろうし、これはリトルにはチャンスなんだと言う
諦めずに地下鉄を彷徨うニッキーは車両内で、リトルのブーツの陰を見る。ママの下した決断は…
全編通して、やりきれなくて、切ないし、地下鉄ではぐれた時には、無事でいてくれと、ヤキモキさせられた。これでいいのか?と思いつつも、幸せにとまでは行かなくても、今より良い暮らしになって欲しいと思う