フランス革命で暗躍したり、大戦後のチリで権力者になったり、吸血鬼アウグスト・ピノチェトは、幾度か自分を死んだことにして、長く生きてきたが、老いには逆らえず、そろそろ本当に死のうと考える
人間のふりをしてる間にできた子や孫は遺産相続を狙う。親族は彼が吸血鬼であることを知っている
執事のフョードルは、長年の忠義から、伯爵に吸血鬼にしてもらったが、伯爵夫人と不倫関係にある
遺産整理のために屋敷に来た若い会計士の娘は、修道女でエクソシスト
地下の保管庫の心臓は旧く。若返りの効果がない
妻を愛しても噛んで吸血鬼にすることはなかった伯爵は、若い娘と対峙し、身体を交え、首を噛む
伯爵の暴走を止めるために、やってきたのは、中世フランスに生き、吸血鬼に犯された、伯爵の母であり、イギリスで鉄の女と言われたマーガレット
伯爵を殺さなければ遺産が手に入らないと躍起になる人間の親族。執事と妻と修道女を始末して去る伯爵と、その母。そして…
実在の独裁的大統領を吸血鬼に見立てたシニカル・ポリティカル・ダークコメディー
アカデミー撮影賞ノミニーだが、修道女の娘が吸血鬼になり、拙く飛ぶシーンは見映えするな。国際長編映画賞ではないのか。まぁ吸血鬼ネタは世に多いしな