秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

何気ない日々『夜明けのすべて』☆☆ 2024年第56作目


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藤沢さんは、月に一度くらい、無性に苛ついてしまうPMS。効かない漢方薬から、新しく安定剤を処方されたが、副作用の眠気が強く、仕事がうまく出来ず退職し、子ども向けの顕微鏡や望遠鏡、プラネタリウムのキットを作る、町の小さな会社に転職する

山添くんは、パニック障害で電車にも乗れず、元いた職場を休職していて、元上司と社長が知り合いで、そのつてで、今は藤沢さんの同僚。一度、今の職場でも発作を起こし、同じ薬を処方されていた藤沢さんに、落とした薬を拾われ助けられる

今の職場の社長は、昔、弟を自死で亡くし、今でもグリーフケアの会に参加している

藤沢さんは母の介護のために、実家の近くの仕事を求めて、転職アドバイザーと面談を重ねている

山添くんは、主治医にPMSに関する本を貸してもらい。藤沢さんに配慮を見せる

年に一回、小学館の体育館で催されるドームテントを使った移動式プラネタリウム。お世話になった人々を招待し、社長の弟が遺した解説に、山添くんが加筆し、藤沢さんが朗読する

誰もがそれぞれ何かを抱えながら、日々を生きている。誰かが誰かを少しだけ支えている

それでも地球は回っていて、明けない夜はなく、日はまた昇る

"All the long nights" これまで生きてきた日々、これから生きる日々、各々それぞれの人々の日々。すべての夜明けに

映画館の観客の女の人は、いつもトイレが長蛇の列で大変だな

私がウツを患って良かったことは、前よりは自分のペース配分が出来るようになったことかな?昔からマイペースだが、それだけにペースを乱されるとうまくいかなかったな

私自身は、社員同士の距離が近い、こんな職場は苦手だが、しみじみとする良い作品だった


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