FBI実習生のクラリスは上司の命令で、連続猟奇殺人鬼だが知能が高く精神科医でもあったレクターの聴取に行くが、逆に生い立ちまで分析される
本当の目的は、若い女性ばかり狙っては殺し、皮を剥ぐ連続殺人鬼バッファロービルの捜査のために、レクターの洞察力を利用して、プロファイリングを進めることだった
クラリスの個人的な経験や感情と引き換えに、ヒントを遺しつつ、警官たちを欺いて、まんまと脱獄するレクター
多くの警官隊たちが振り回される中、単身、犯人に迫るクラリス。大手柄の彼女にレクターから電話が掛かる「仔羊の悲鳴は止んだかね」
露骨に卑猥な表現や、女性蔑視的だったり、性倒錯を匂わせるところも多いし、残虐シーンもあり、気持ちのいいものではないが、その微妙な線が、この作品の魅力なのかもしれない
幼い頃に両親を亡くしたクラリスが、預けられた親類の牧場で虐待されていた仔羊を救えなかったことからトラウマになっていて、仔羊になぞらえて、被害者の少女を懸命に助けようとしていたかららしい