筆を置いていたフランスの女性作家のシドニ。日本人編集者の溝口からの招待に、戸惑いつつも、自著の日本再刊行のイベントのために初めて日本を訪れる
ヨーロッパとまったく違う、日本の風景や様式に驚きつつ、常に帯同する溝口と身の上話に共感し心を通わせる
そんな中、彼女の目の前に、事故で亡くした夫の霊が現れる
その多くが、タクシーの中や、列車や船の窓の風景だったり、台詞のない、目線と間合いの芝居。ピアノの旋律が穏やかに流れる
ほぼ全編、フランス語対話劇なのだが、日本的でコミカルで温かみのある叙情的な映画。製作側も日本に寄せてきているのか?エンドロールにも日本語がクレジットされていた