
デュポン社の顧問弁護士事務所のパートナーに昇進したロブ。祖母と同郷の農家のテナントから、デュポン社の工場排水による水や土地の汚染を訴えられるが、自分は会社側を護る立場
しかし、テナントの農場で病気で狂う牛や、工場の排煙を見て、居ても立ってもいられず、訴訟に協力する
デュポン社に顔の利くロブは、問題がないなら開示しても構わないはずだと迫り、開示された資料にはPFOA(有機フッ素化合物)の表記があった。テフロン加工の材料であり、そのまま摂取するのは有害な物質であった
家庭や自らの命を絶たれる脅威を感じながら渡り合うロブ。裁判は長引き、検証に年月が掛かり、原告の中には無くなる人や、住民に責められる
国によっては禁止されているテフロン加工。日本ではPFOAフリーと表記して今でも売られている。半世紀以上、現代でも尾を引いている問題である
いつにも増して、アメリカは訴訟と宗教と家族の国なのだなと強く感じさせた
『ハルク』等で有名なマーク・ラファロさんが粘り強い弁護士ロブを、彼を支える元弁護士の主婦のサラをアン・ハサウェイさんが演じている