建築デザイナーの悟は、自分がデザインに関わった馴染みの喫茶店で、自分のこだわりに興味を示してくれた、みゆきと出会う
ケータイを持ってないという彼女と、互いにかたい約束というでもなく、木曜日に喫茶店「ピアノ」で逢瀬を重ねる
ついに悟がプロポーズを決意した週、彼女はパタリと来なくなり、傷心のまま、彼は数年の大阪転勤の指示を受け入れる
好きなクラシックのコンサートから、彼女が逃げるように立ち去ったわけは?
肝心な日から彼女が来れなかった本当の事情は?
砂浜のデートで、潮騒に掻き消されながら糸電話で伝えたかった言葉は?
静かに流れる叙情的な風景と時間
んん…私が薄情に生きていたから、思い入れが弱かったのだろうか?
いや、いい作品ではあったが、非実在純愛ファンタジーだったのではないか?
きっと、この作品に関わったみなさんが、ロマンチストだったんだろう
ニノくん、箸も包丁やカッターもグラスも左利きだけど、ペンは右なのね