
1970年代の軍事独裁政権下のブラジル。元議員のルーベンスは妻のエウニセと5人の子どもと海辺の家で暮らしていた。長女が学生運動に熱を上げないように、ロンドンに移住する友人の家に住まわせていた
軍関係と思われる怪しい男たちに、事情聴取のためと連れ去られたまま失踪。妻と次女も目隠しをされて軍警の施設らしいところに拉致される。何も知らない次女は翌日に解放されたが、妻は何日も拘留されテロリストの嫌疑のある人々の写真を見せられ、その中に知り合いはいないか?と尋問を受ける。写真の中には友人や夫、長女の顔もあった
何とか帰宅した妻は、夫や友人たちがテロリストとして逮捕されていた人たちを人道的に支援してきたことを知る
幼い子どもたちには父親は仕事で遠出してることにして、夫の不当逮捕を明らかにしようとするも、政府筋から非公式に夫は死亡したという情報が流れる
妻は真実を確かめるために仲間と地道な活動をし、やがて四半世紀が過ぎる
後に作家となった長男の回顧録に基づく物語。アカデミー賞国際長編映画賞受賞。気丈に不屈に生きる妻と子どもたちに、心を揺さぶられたが、観ていて辛く長い作品だった
8ミリフィルムやレコードプレーヤー、ダイヤル電話に歴史観感じたな