秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

人生を賭した仕事『雪の花 -ともに在りて-』☆☆ 2025年第149作目


f:id:mucci:20250523223031j:image

福井の町医者の笠原は、城下町から離れた村に往診し、村人の多くが疱瘡に罹っていると診立てる。当時、疱瘡の治療法はなく、患者を隔離するしかなかった

無力感と疲労感に苛まれ、妻の勧めで休暇を取り、偶然知り合った加賀の蘭方医から、西洋医学の話を説かれる

京都の著名な蘭方医の日野の下に学び、そこで、種痘という疱瘡の予防法を知る。しかし、種痘の苗、つまり牛痘の膿を外国から入手することは幕府に禁じられている。笠原は藩主に牛痘の入手の力添えの嘆願書を出す

日野の協力もあり、京都で臨床実験に成功し、種痘を広めるため、苗を継ぐため、福井から来た子供連れと共に福井に向かう。極寒の中の峠越え。電車もバスもない時代だものな。眠るな死ぬぞ

ようやく福井についても、風評被害で町人の理解も、なかなか得られず

種痘を発明したジェンナーのことは、小学生の時に、図書館の伝記で読んだ気がする

実在の医師がモデルらしいが、腕の立つ医師と、理解があり、きっぷのいい奥さん。松坂桃李くんと芳根京子さん演じる、いい夫婦過ぎるだろ

情も愛も薄い私にも響くのだから、感動する人も多いんじゃなかろうか?発疹のことを花が咲くというと聞くし、中島美嘉さんの歌モチーフの『雪の華』もあるから、長いサブタイ付いたんかな?