
砂漠の木にパラシュートが引っ掛かって宙吊りになっている少年。謎の黒い巨人に食べられそうになって、慌ててパラシュートのベルトを外して走って逃げる
何故か崖に丸く穴の空いた地形から、一歩も入って来ない巨人。その穴の奥の、蓮の葉のような植物と丸い穴の空いた石が密集したオアシスで、バイクを見つけ、黄色い小鳥と知り合い、誰かが遺したリュック。そして白骨死体
リュックにあった地図を見て少年は小鳥を連れてバイクで疾走する。遠くからゆっくりと巨人は追いかけて来る
しばしばマイルストーンのように現れる円弧状の地形はどこかゲームのステージクリアのようだ。巨人は迫りくる死の象徴か?
夢の中の映像から、どうやら彼は飛行機事故の唯一の生き残りらしい。飛ぶのが苦手な相棒の黄色い小鳥が、他の白い鳥とともに飛ぶ夢を見る。自然の中に点在する人工的な廃虚が文明の衰退を感じさせる
巨人を振り切り、雪崩を躱し、長旅の相棒のバイクを捨て、辿り着いた港町。描かれてはいないが、おそらく、そこは故郷なのだろう
今どきのゴリゴリに描き込んだCGアニメと違って、陰影のない、色数も少ない絵柄だが、3Dでレンダリングされてるそうだ
ラトビアのクリエイターが独力で3年以上かけて作ったらしい。最近チームを結成して作った『Flow』がアカデミー賞長編アニメーション部門で受賞している。どちらも全編台詞のない作品である