秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

性差による不平等『ビリーブ 未来への大逆転』☆☆+ 2019年第95作目


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老いた母の介護費用の控除が法律により却下された独身男性のケースを足掛かりに、性差による法的不平等を正し続けるルース・ギンズバーグ弁護士の話をもとにした映画。
法律家の男性の人たちでさえ、ほぼ無自覚に「そういうものだ」とか「子どものために母親は家庭にいなくては」と言うことに、観ているだけでもどかしく感じた。
平等を勝ち取ったのではなく、取り返すことが始まったのだ。
現代でさえ、小賢しいとか、愛嬌がないという人は多いものな。
これがほんの半世紀前の話なのだが、かなり変わってきた現代でさえも、人々の慣習や無意識に根深く残っているのだ。
原題は"On the Basis of Sex"
少し『ドリーム』と似た空気の匂い。邦題の残念感、能天気感も何か似てる。