秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

戦地での生死『ダンケルク』☆☆

見始めは、ただ、撤退戦のノンフィクションドキュメンタリーを、最新の映像音響技術で再現されたのを、滔々と見せられている感じだった。
いつ爆撃で、銃撃で命を落とすかもしれない状況。
戦闘が落ち着いた場面で、観ている自分の呼吸も浅くなっていたことに気付き、息を継ぐ。
ただ生きて帰ってきた。別に自分の体験も記憶もない。劇中でも、恋人や妊娠中の妻や家族が待っていたわけではない。それでも、ジーンと来る。
実際の戦場には、劇伴や効果音が緊迫感を煽ることはないのだろうが、ズンと腹や胸にくる作品だった。

 
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