秘密結社鷹の爪の垢団

TOHOシネマズをホームグラウンドに映画を年に100本以上観まくります。

涙は出なかった『奇跡のひと マリーとマルグリット』☆☆

久しぶりの映画活動は試写会でした。
目も見えず、耳も聞こえず、言葉も話せない女の子と、彼女を支えた病いを背負うシスターの、命と愛と伝える言葉の物語でした。
涙活という、泣ける映画を観る会からの招待でした。隣には耳の不自由な方が犬と住んでいるし、職場にも補聴器をして仕事をしている同僚もいます。
母は、これから老後という時に脳の病いで、言葉と身体の自由を失いました。
冒頭のインタビューが、主演の女優さんの手話をフランス語に通訳された言葉をフランス語通訳の方が日本語にし、私は、分からないフランス語の映画を字幕で黙って観ていました。彼女は聾ではあるが啞ではないそうです。
周りから啜り泣く音は聞こえましたが、その音も、ペンが紙の上を走る音も聞こえない世界なんだろうか?
たとえ、言葉が通じたとしても、心を伝えるのは、極めて困難であるし、生きる者は死ぬものなのだ。と腑に落ちた気がしました。
 
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